ごあいさつ
農事組合法人ファーム北平田
代表理事組合長 岡部 博
当北平田地区は、酒田市街地の東部に位置し、611haの水田で水稲・大豆を主作物とした土地利用型農業を営む純農村地帯であり、米への依存度が非常に高くなっている地域です。私は、令和2年2月から2代目の代表理事組合長をしています。
平成19年の集落営農組織「きたひらた営農生産組合」の立上げから、コンバイン等の導入により、機械コストの削減と労働力の軽減に努め、今後、更なる農地の集積・集約を計画的に進めることとして、平成28年に「農事組合法人ファーム北平田」設立へと携わり、大型機械の共同利用など効率的な水田農業の実践と生産コストの削減を図り、将来に向けた持続可能な営農の推進と、北平田地域農業の中心的経営体の担い手として、大規模な農業経営を行っています。
今後益々進行する米消費の減少やそれに伴う低米価などで、将来が見通せない状況化にあり、農業所得の低下や組合員の高齢化と、後継者不足のためにリタイヤする人が加速している現状を踏まえ、北平田地区の農地を守り、地域農業の維持・継続していくことが課題であり、いかにAIを駆使したスマート農業による農作業の効率化と、ドローン等によるセンシング技術で合理化を図っていくかがファームの使命と考えます。
また、旧小学校跡地に低コスト耐候性ハウス4棟導入し、先進的なミニトマト栽培に取り組むとともに、更にハウス7棟増設し、ストック・アスパラ栽培を取り入れ、併せて育苗施設としても有効活用して、園芸事業の拡大による農業生産額の拡大と農業所得の増大を目指しています。
加えて、SDGsへの積極的な参加と高糖度のフルーツトマト「庄内ルビー」(県GAP認証)、堆肥散布(平田牧場豚堆肥)による土づくりに取り組み、特別栽培の高品質良食味「北平田型つや姫」及び、鮮度維持フィルム(アピノンキーパー)使用のアスパラガス等の安定生産と、ファーム北平田産ブランドの確立を図り、組合員の手取り最大化に努めて参ります。
概要
事務所 | 酒田市漆曽根字千刈13番地(JA旧北平田支店) ▶アクセス |
設立年月日 | 平成28年1月4日 |
組合員数 | 102名 |
出資金 | 9,300,000円 |
役員 | 12名 ▼内訳 代表理事組合長 岡部博 代表理事 副組合長 2名 理事 7名 監事 2名 |
経営面積 | 457.6ha 借地 (農地中間管理 441ha・農地利用集積円滑化 15.3ha) (内、構成員分 292.3ha) |
作付状況 | 水稲 385.2ha(R2年) |
内訳 | はえぬき 277.5ha・つや姫 28.9ha・雪若丸16.5ha・ ひとめぼれ 11.5ha・酒田女鶴 2.3ha・でわのもち 1.6ha・ 飼料用米 34.5ha・WCS 11.2ha |
大豆 | 大豆 50.1ha |
園芸 | 長ネギ 2.2ha・枝豆 1.4ha・ハウストマト(4棟)3,240㎡・ ストック(4棟)2,754㎡・アスパラ(2棟)1,620㎡ |
沿革
平成19年3月 | 特定農業団体 きたひらた営農生産組合発足 |
平成22年9月 平成23年2月 |
平成21年度集落営農法人化等緊急整備事業 ・コンバイン 17台・トラクター 3台・田植機 1台導入 |
平成23年3月 | 平成22年度経営体育成交付金融資主体型補助事業 ・不耕起V溝直播機 2台導入 |
平成27年12月 | 農事組合法人ファーム北平田創立総会 組合員101名 425ha |
平成28年1月4日 | 農事組合法人ファーム北平田成立日 代表理事 樋口 準二 |
平成28年7月 | ・JAアグリシードリース ・ヤマハ産業用無人ヘリコプター 1台導入 |
平成28年9月 | 農地中間管理事業機構集積協力金 ・コンバイン 3台導入 |
平成29年5月 | 平成28年度産地パワーアップ事業 平成28年度戦略的園芸産地拡大支援事業 平成28年度集落営農経営強化支援事業 ・低コスト耐候性ハウス 18m×45m 4棟 ・ウイズoneシステム 3棟・アイメックシステム 1棟導入 |
平成29年7月 | ホイルローダー 1台導入 |
平成30年4月 | 平成29年園芸大国やまがた産地育成支援事業 ・パイプハウス9m×63m 2棟・7.2m×23.5m 1棟 ・トイレ新築 |
平成30年5月 | GPS付田植機8条 2台導入 |
令和2年2月10 | ミニトマト山形県版GAP認証登録 |
令和2年4月 | JA庄内みどり園芸チャレンジハウス支援事業 ・パイプハウス9m×90m 4棟導入 |
令和2年5月 | 令和元年度担い手確保・経営強化支援事業 ・密苗用田植機 1台導入 |
令和2年9月 | ・コンバイン6条 1台導入 |